Vibraphone Information Part-3 & 4  

赤松敏弘(Toshihiro Akamatsu)

Part-3:4本マレット講座

1.マレットについて

2.グリップについて 

3.マレットの使い方

Part-4:基礎的な練習方法

 

 

 

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Part-3 4本マレット講座マレットの使い方   

この解説の一部は1984年から86年にかけてマリンバ・コミュニティーとしてマリンビストである安倍圭子さんが首監された「marimba debut」の機関誌「marimba debut」第2号、第3号、第4号に掲載された「Vibraphone Information/赤松敏弘」の原稿の一部を引用して作成しています。     

[マレットについて]

 演奏する時に使うスティックの事をマレット(mallet)と呼びます。通常ヘッド(叩く部分)は球体で所謂スティックの先にコレが付いています。形状的にはティンバニィーや大太鼓と同じ種のスティックです。 持つ部分は籐(rattan)が主流で、比較的しなやかな素材。グラスファイバーの物もありますが、極少数です。このマレットはヘッドの材質の硬度で楽器の音色を左右します。楽器との相性から言えばミディアム・タイプのものが無難でしょう。ヘッドの大きさは好みのあるところですが、4本持つのであればごくごく一般的な大きさが好ましく、重心がマレット全体の長さの4分の1から5分の1(ヘッド寄りの)あたりにあるもの、籐の反りが少ないものが良いでしょう。4本のマレットの組み合わせは、同じ硬度のものを揃えるのが基本です。2×2で演奏する事もありますが、4本バラバラというのは特殊な事情のない限りありません。

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[グリッブについて] 

 特に推奨する持ち方はありませんが、基本的に腕を振り降ろした時にその反動を伝達する抵抗が多くない事を目安に自分で楽な方法を考えるのがベストでしょう。 但し、大きな音を出す為に力任せに振り降ろす事は厳禁。すぐ腱鞘炎になってしまいます。力を抜いた状態で大きな音が出せる、これはドラム等のスティック・コントロール等を参考に反動を利用する事を身に付けてからの方がよいと思います。 マレットを握る位置についてですが、さっき解説したマレットの重心と対になる位置を基本に考えて下さい。最も支点を利用し手に負担のかからない位置と言えます。4本の場合は片手2本となりますから、そのあたりでマレットを交差させると無駄な抵抗(4本を持つと最初はマレットが安定しないのです)がありません。

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[マレットの使い方]

これは以前に書いた原稿を引用して解説しましょう。(Marimba debut 1984年第2号「Vibraphone Information/赤松敏弘 Vol.2」より引用)

解説図-1(注意:接続に約3秒から15秒かかる場合もあります)

ここでのポイントは4本のマレットそれぞれの役割を決める事てす。仮に楽器に向かって右から左へ!.2.3.4.と呼びます。 図1-aがそれを図解したもの。主に1と3のマレットを旋律用に使います。この二つのマレットが2本マレットの演奏と比較して遜色なく使える事が第一歩です。

では使わない(1と3で演奏している時に)2.4.のマレットはどうするか? まず、以上の事を前提にすると、鍵盤に当たらない位置に固定する事を考えますね。その為にはマレットの重ね方に一工夫必要です。右手の1.2.は1を上側に交差させます。左手の3.4.は4を上側に交差します。これで使わない2を思いっきり身体側に引き寄せる事が出来ます。親指を使って90度くらいの角度を保てば2のマレットが3のマレットと干渉する事を防げるはずです。左手の3.4.の場合は4が上に位置し鍵盤から遠いので問題ないでしょう(図1-b.図2.図3を参照)。又、右手の1を主旋律に使うのはジャズの場合、メロディーの下にvoicingする事が多いからだと思います。内側(2)を主旋律に使う事の多いマリンバとの違いはこの辺にあります。(当然ながら右手のグリップはスタンダード・グリップとは逆ですね)

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Part-4 基礎的な4本マレット練習方法    

 Part-3のグリップが理解できたら、実際に自分で練習用のメソードを考えてみましょう。最初は鍵盤を使わなくても練習できます。これも以前書いた原稿を引用しながら解説します。(Marimba debut1985年第3号「vibraphone Information/赤松敏弘vol.3」より引用)

解説図-2(注意:接続に約5秒から20秒かかる場合があります)

この(A)の..。.は上が右手、下が左手で書いてあります。マレットは1と3を使って練習します。この練習は鍵盤を使わなくてもできます。 ドラムのパラリドルと同じ事ですが、これをマスターすると鍵盤に向かう時にかなり合理的な演奏ができます。基本的には左右のマレットを正確に交互運動させる事が第一です。しかし、4本と2本では動作がかなり違います、どうしてもシングルで演奏する時には使わない2,と4,のマレットが邪魔なのです。特に半音音階など弾こうものならバチバチ絡まってしまうなんて事もあります。 そこで、このパラリドルからヒントを得て手前の鍵盤(仮にナチュラル・バーと呼びます)と向こう側の鍵盤(仮にクロマチック・バーと呼びます)に使うマレットを固定する事を思いつきました。これによってかなりのロス(つまり内側のマレット2.3.の干渉)を防ぐ事が可能となり、2本マレットと比較しても遜色ない状態が生まれました。これでスケールや細かいパッセージも楽々。 もちろん交互に演奏できる部分はそれで良いのですが、コレを組み合わせた結果、2本マレットで演奏する時以上のスピードで演奏が可能となります。(B)の..。.「.」.はその頃の練習用に作ったものです。ダブル、トリブルを使うと無駄なアクションをセーブしてかなり合理的なマレット・ワークが可能となります。皆さんもコレをヒントに自分で演奏法を開拓してみると良いと思います。最後に、このアイディアにつながるヒントを与えてくれた友人である元カシオペアのドラマー・佐々木隆氏と、かつての盟友であるドラマー上野好美氏(故人)に心より感謝の意を表します。ご意見、ご質問等ございましたら下記のアドレスへ電子メールでお問い合わせ下さい。ご質問等に関して答えられる範囲でのお返事を次回更新時に最終ページへ掲載します。

Vibstation@aol.com

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