ライブ後記/21歳の頃
先月のピットイン・ライブはゲストに若干21歳のドラマー高崎洋平君を迎えた。21歳ですよ!。ジャズの世界では20代は駆け出し、30代で新人、40代から一人立ち、50代で成熟、60代で名人と言われる事がままあります。だから21歳の頃ってまったく大海の小舟のようなもの。何でこんなに進化の過程がゆっくりかと言えば、今になっていえる事なのかもしれませがもこういう事。
「おいおい、いいのかい?そんな一歩間違えたらデタラメな世界に足を踏み入れても。ほらほら、今ならまだ間に合うよ」(笑)。これが21歳頃に聞こえて来る天の声。
これが30代になるとこうなる。
「あらあら、まだそんな事やってんですか?。もういいでしょう。ほら、真っ当な道へ進みなさい」。
さらに40代になるとこうなる。(きっと)
「もう、仕方ないですね。やってみますか。そのままで。後悔しても何も始まらないし、やってみなさい、いや、もうやるしか他に道はありませんとも」
50代になると(恐らく)
「おやおや、なかなかやってるじゃありませんか。まぁ、それも1つの生き方でしょうね。ふむ」
そして60代になると(結果)
「いいじゃありませんか。そんな事やって来たなんて凄いじゃないですか。凄い凄い」
この●●代になると....というくだりを●●代に「なってもやってると」に置き換えるとこの一連の文章はより説得力が増すようです。さらに●●代になってもやってると.......と言う言葉の中間に、「そんな無駄な事」という言葉を挿入すると益々具体性をおびてきますから恐いものです。
いやぁ、音楽は所詮無駄なものです。無くても恐らく快適で無いにしろ生きては行けるでしょう。でもその無駄が無くなってしまったらとても淋しくなるような気がします。その無駄に真剣に立ち向かうほど無駄な事は無いのですが、どうもそれが忘れられないらしいのです。若い高崎君に終わってから「どう?」って聞いたら、欄欄と目を輝かせて「またやりたいっス」。ふむ。じゃあ5年後に何処かで逢おう。やっていればきっと何処かで会えるものさ。輝かしい彼の未来に向かって乾杯!!
2000年5月9日記